私たちはリベンジポルノを許しません

リベンジポルノ

公表罪と公表目的提供罪

      2016/03/29

少し前に、ある女子アナのSEX写真が「FRIDAY」に掲載されていたが、
あれはどうなのだろう。
一緒に写っていた男性が既婚者だという点を考慮すると、
全くの第三者がこのデータを持ち込んだのかなと考えられるが、
今回施行された法律によれば、罰則に該当するのは
何も元交際相手だけには限らない。
なので、今回「FRIDAY」が行なった行為は、芸能人・公人だなどの言い分関係なく、
”公表罪”に抵触するだろう。
(顔にモザイクはかけていても、職業・筆跡まで載せているので
裁判にでもなれば、間違いなく有罪になるのではないか)
そして、その写真・映像を持ち込んだ人間の方は”公表目的提供罪”で
罰せられることになるはずだ。
(もし逮捕されることになれば、その持ち込んだ人間の氏名は明らかになる。
そちらの方が罰則よりもつらいだろう)
 では、なぜ大手出版社が安易にそのようなことを行なったのかというと、
まだリベンジ・ポルノに関する法律が施行されたばかりで、
そういった認識が出版業界にも、また社会にも広く浸透していなかったからではないか。
理想を言うなら、この被害を受けた女子アナ自身が被害届けや
民事訴訟を起こすことによって、社会全体に問題提起をし、そうした認識を
早期に定着させていかなければいけないが、訴えを起こす=写真に写っているのは自分だと
認めることになってしまうので、これがなかなか越えることの出来ないハードルになる。
女子アナというメデイアに出る職業上、例え、被害者という立場であっても、
そうしたイメージが色濃くつくことによって、本人の仕事に支障が出るからだ。
このことは芸能人などにも当てはまる。
事務所が献身的に守ってくれたり、本人がそうしたことを物ともしないキャラだったりすれば、
被害は最小限に抑えられるかもしれないが、多くはそのまま沈む可能性の方が大きい。
そうしたことを考えると、名乗り出て訴えを起こすことはとても勇気のいる行動だ。
(似たようなケースの「iCloud」の件では
アリアナ・グランデ、ヴィクトリア・ジャスティスが否定する中、ジェニファー・ローレンス、
ケイト・アプトンなどが認めていたが、本当にタフな女性だなと感心する。
認めないと訴える権利を逃がすことになるので、例え、恥を忍んでも追及する道を選んだのだろう)
 以上のことから、今後は出来る限り、出版社側やサイト運営側が配慮、
自重をしてもらえることを願う。
そうした縛りに批判的な人も中にはいると思うが、そういったことは汚職事件や
不祥事などではないから、国民の知る権利に抵触するものではないだろう。
 また、リベンジ・ポルノを楽しみにしている一部のマニアの方からすれば、
「石元、余計なこと言うんじゃねえよ!」と思われるかも知れないが、もう一度このコラムを
最初から読み、認識を改め、出来ることなら今後リベンジ・ポルノを期待する声を
あげないでもらえると助かる。
その代わりといっては何だが、いつかAVの監督の方でも紹介してもらって、
「リベンジポルノ風」の作品を沢山撮ってもらえるように、俺の方からお願いをするので、
何とかそれで手を打ってはもらえないだろうか(笑)