容認し難いこと
前回のコラムに続いて、今回も性犯罪で刑務所に来ている人の
話をしたいと思う。
刑務所の工場によっては、やはり性犯罪を起こした受刑者は
肩身が狭い思いをするそうだ。
工場の顔役の人なんかに子供がいたりすると、
幼児に関する性犯罪を起こした人に対して悪感情を抱いて
「許せない。工場から出せ」
となることもあるという。
また、その工場を出たからといって苦難は終わるのかといえば
そうでもなく、
意外と刑務所内というのは狭く、情報がよく行き交う為、
次の工場でも同じように締め出される可能性が大いにあるそうだ。
そのような光景は、見る人が見ればいじめと受け止めるかもしれない。
だが、もし目の前で自身が起こした性犯罪をおもしろおかしく語られたら、
それはとてもじゃないが気分のいいものではない。
ましてや友人などに娘がいたら尚更だ。
俺は人間が出来ているわけではないから、誰にでも親切には出来ない。
今回刑務所に来て、改めて自分の心の狭さを知った。