非合法化の方向へ
2016/03/29
今、リベンジ・ポルノは様々な国で非合法化の方向へと進んでいる。
イングランドやウェールズは2015年春から法改正され、違反した者は
最長で2年の禁錮刑が科される。
また同じように日本でも、2014年11月から“私事性的画像記録の提供等による被害防止に関する法律”が施行された。
そして、その法律施行後のわずか1ヶ月の間に、リベンジポルノに関する
警察への相談は110件も寄せられていることが警視庁のまとめでわかっているのだが、警察の塩対応の為、認知数にカウントされていなかったり、中には
公になることを恐れ、誰にも言えず泣き寝入りしているケースもあるだろうから、実際の数字は110件よりも遥かに多く、計り知れないのではないか。
こうした法律施行による抑止力というのは一体どれほどのものなのか。
まず警察の対処方法をいうと、その法律に抵触する行為をした者を逮捕することが真っ先に挙げられる。
他にはプロバイダーなどに画像の削除を要請することか。
だが、同法律で逮捕された者も初犯では刑務所に入るような重罪ではなく、
前科がなければよくて罰金、悪くても執行猶予で釈放されることだろう。
また、プロバイダーなどに画像の削除を要請するにしても、
一度ネット上に拡散したものを完全に消去することは困難極まりない。
では、何がそうした犯罪の抑止力になりえるかといえば、俺のような人間だったり、または暴力団などの組織がそうした行為に対し、強い嫌悪感を抱いていることを示すことではないか。
少年院や刑務所では、よく強姦罪などで入ってきた人間が自分の罪名を偽ったり、必死に弁解を重ねることがある。
俺が実際に少年院に入院している時にも、そういった人間はいた。
なぜ、そうした罪で逮捕、収監された人間達が噓をつくのかというと、
犯罪者や不良の中でもその手の犯罪が毛嫌いされている為、中で周囲に軽蔑されたり、イジメに遭う恐れも考えられるからだろう。
そのように、俺は“リベンジ・ポルノ”=“かっこわるいこと”、
“恥ずかしいこと”だと今の若い世代に広く認識させていきたい。
インターネットの普及率、スマートフォンの流行からもわかる通り、自分達の生活の中でインターネットの利用、依存、スマートフォンを使用しての撮影の簡易性などは今後更に高くなる一方だろう。
そして、それと同時にリベンジ・ポルノという問題も深刻化していくはず。
(俺がここで言うリベンジ・ポルノは、何も性的な画像、動画だけではない。
イジメなどの延長で撮られたものも全て含めだ。)
今回のこの活動は、少しでもその抑止力になることを目指してのこと。
逆に俺という人間が旗を振っているから賛同したくても出来ないという人間も
中にはいるかもしれない。
それに関しては、別にある程度この活動が形になり、もし邪魔であるなら俺は
いつでも外れても構わないと思っている。
中にいる人間より、外にいる人間の方が動けることも多いしな。
警察にしたって、石元がやっているなら難癖つけて妨害したいと思うかもしれない。
でもちょっと待って欲しい。
不良や前科者が慈善活動やボランティア活動をしてはいけないなんて法律はあるのか。
何もこの活動は間違ったことをしようとしているのではない。
誰か1人でも助かったり、苦しみから解放されれば成功なんだ。
その為にはむしろ警察だって協力してほしいくらいだ。